関西から関東に引っ越してきて、1ヶ月が経過しました。新しい職場にも慣れ、最近はランチの時間にに周辺のキッチンカーを開拓することが楽しみです。
唐突ですが、みなさんお気に入りのパン屋さんってありますでしょうか。例えば、家の近くや通勤途中などで、気軽に、日常的に購入できる「そこそこ美味しいパン屋さん」を知っている方は多いのではないかと思います。他にも、昨今「高級食パンブーム」など話題のパン屋さんがチェーン店として家の近くに来たら、みなさん買いに行かれる方も多いのではないでしょうか。私もその中の一人です。
しかし、感動的に美味しいパン屋さんに私は出会ったことがありませんでした。そんな私が、最近週５で通うパン屋さんに出会ったのです。
ランチ休憩を前に、私は猛烈にパンが食べたくなり、Googleマップで周辺のパン屋さんを調べました。複数見つけた中で、職場からは歩いて10分（ちなみにいつも徒歩1分ぐらいのキッチンカーで買うので、私にしては結構遠いのです）、しかしレビューが4.３と高いパン屋さんに向かいました。
お昼時でしたが、店内にお客さんは１人と少なく、並ばずに入ることが出来ました。しかし、退店時には５、６人ほどの列が出来ていたので、やはりレビューの高いお店はタイミングが大事です。お店自体はこじんまりとしていますが、入って見るとパンの種類の多さに驚きます。ショーケースに入っているパン屋さんも多いかと思いますが、アンティークのようなアイアンラックやカントリー調のかごの中に所狭しと並んでいる様は、本当に「可愛い」の一言です。パンの種類は比較的ベーグルが多く、クリームチーズやドライフルーツといった甘い系から、ソーセージや卵サンドのサンドイッチ風まで、さまざまなフレーバーのベーグルが並んでいます。（勿論菓子パンやお惣菜パン、食パンもあります！）初来店の私は、サーモンとアボガドのベーグルと、チョコレートクリーム・バナナ・ナッツのベーグルを購入しました。勿論、数ある種類の中で迷いに迷いましたが、サーモンアボガドベーグルの断面はそれはそれはピンクと緑の彩りが美しく、チョコバナナの組み合わせは美味しくないわけがない、と思ったのです。後ろに並んでいたお客さんが、「今日は明太ベーグルないんですか？」とお店の方に聞くと、店の奥からちょうど焼き上がりのパンを持ってきてくださっている様子が、より私の中のトキメキポイントを刺激しました。そして、次は明太ベーグルを買うぞ、と心の中で決意しました。
勿論両方ともおいしかったのですが、感動的においしかったのはチョコバナナベーグルです。生地中のチョコとバナナのフィリングは間違いなく美味しい組み合わせなのですが、驚いたのは生地のもちもち感です。記憶をたどると、お店の看板に「自家製酵母」とチョークで書いていたのを思い出しました。（黒板にチョークって、とっても素敵ですよね！）私もパン作りをしたことがあるのですが、発酵一つとっても、パン作りって本当に奥が深いんです。いうまでもなく、パン屋さんはプロですし、素人より遥かに美味しいパンをつくることは当たり前かもしれませんが、その前提を抜きにしても感動するパンに出会えたことが何よりも嬉しかったのです。😃
初めてそのパン屋さんに行ったその日から、私のお昼ご飯はずっとベーグルです。最近では、嬉しいことに、一緒にパン屋さんに言ってくれる仲間も出来ました。私のパン屋さん通い生活は、もうしばらく続きそうです。そして、「食」が与えてくれる感動はやはり、素晴らしいものです。
